18弁に続いて高級な30弁ムーブメントの速度の個体差も
前回に18弁ムーブメントの速度の検証に続き、日本電産サンキョー製の30弁ムーブメントの速度を比較してみました。
中途半端ですが、34個を計測してみました。
調査結果
体感として、メーカーとしては基準から速くて1割~遅くて3割程度の誤差を想定しているようです。
強くゼンマイを巻いた状態で計測しました。
・誤差があまりない
±10%以内 21
・速め
+10~14% 3
・遅め
+10~20% 8
+21%~30% 1
+31% 1
以上のような感じでした。±10%以内に入るものが多いですが、遅めになる傾向があるようです。
結論
30弁のガバナーは金属の羽が回転した際の空気抵抗で速度を調整しています。空気抵抗での速度調整はゼンマイの力の影響を受けやすく、巻きが強い状態でないと遅くなる傾向にあります。つまり、日常的にはスピードの落ちた状態で聞くことになります。
更に、比較的遅い個体が多かったので、で『30弁オルゴールの速度は基準より遅めに感じやすい』という結論になりました。
“メカ(ムーブメント)の速度の個体差について※30弁” への 1 件のフィードバック
コメントは受け付けていません。