ムーブメント(メカ)の速度の個体差について(まとめ)

メカ(ムーブメント)の速度の個体差について、調査結果をまとめました。

オルゴール業界では、メーカーは基準値から二割程度を許容しているといわれておりますが、実際にはどうなのか、日本電産サンキョーのメカを使って検証したものをまとめました。
※基準値はメーカーサイトから推察したものなので、完全に正確とはいえません。また、出来るだけネジを最後まで巻いた状態で計測しています

 

18弁メカ

100個中
遅め18(+1.1秒~2秒)
普通51(前後1秒以内)
速め30(-1.1秒~2秒)
速い1(-2.1秒~)※経験上、この個体はメーカー許容値を満たしていないと思われた

18弁は2秒程度を許容しており、速めのものも多く混じる傾向に有ると推察される

 

30弁メカ

34個中
かなり遅い1(+31%)
遅い1(+21%~30%)
遅め8(+11%~20%)
普通21(前後10%以内)
速め3(-11%~20%)

30弁の速いものだと二割程度、遅いものだと三割程度は許容していると推察される

 

50弁メカ

11個中
かなり遅い1(+34%)
遅い2(+21%~30%)
遅め3(+11%~20%)
普通5(前後10%以内)

50弁は速いものだと一割程度、遅いものだと三割程度は許容していると推察される

 

72弁メカ

14個中
遅い2(+21%~30%)
遅め8(+11%~20%)
普通4(前後10%以内)

72弁は速いものだと一割程度、遅いものだと三割程度は許容していると推察され、更に50弁より遅くなる傾向が見られる(※櫛歯の歯の多さが影響していると思われる)